農業のはじめ方図鑑 | farmer's 【ファーマーズ】

新規就農。新しい人たちの農業へのチャレンジ。

さいきん就農する人の話をよく耳にするけど実際のところどんな感じなんだろう…大変そうだけど…
ここでは最近就農した方、農業を仕事して始めた方たちに就農のキッカケや大変だった事、良かった事などをお話しをお聞きしました。

今回は番外編として、3月に行われた新規就農者・若手農業者向けオーディション型ビジネスプランコンテスト「STAR’s ~新しい農業のカタチはキミが創る~ スター農家発掘オーディション 」のファイナリストに選ばれた素敵な農家さん達を紹介します。

STAR's
~新しい農業のカタチはキミが創る~
スター農家発掘オーディション
http://agri-station.jp/event/event01.html

このイベントは『Agri-Station Fes 2013』のひとつです。
このフェスは「農業をもっとよくしたい!」という農業に関係するメンバーが、この様々なイベントを通じて新しい気づきや行動、成長につながれればと考えて、開催されました。

自らの夢への応援を自らで勝ち取る!!
新規就農者・若手農業者向けオーディション型ビジネスプランコンテストです。

応募総数46名の中から1次審査を通過した方が実行委員・審査企業の方を前に自分の想いを発表。
企業からの直接支援と大賞100万円をかけて、熱い発表を繰り広げました!

ファイナリストは以下の8名!みなさん素敵なプレゼンでした。
(左側に掲載させていただいている動画は、応募時の1分間動画です。)

沓沢周一さん(埼玉県)カレー作っちまえガーデン

スパイスから野菜までを一緒につくってしまうカレーまるごとつくれる畑をつくって食べる人と共有していくプロジェクトを提案。「カレー」という食卓でイメージしやすいものと畑をつなげることで付加価値を生み出すとのこと。
ウクレレで歌いながらの登場&楽しいプレゼンで場内を和ませていました。

黒川智子さん(岡山県)復活 固定種野菜~有機種苗会社の設立をめざして

固定種とは、在来種や原種といわれるその土地に根ざした野菜の種のこと。
一般的に手間がかかり、旬の時期しか出荷できないことが多いので、手がけている農家は年々少なくなってきています。現在はF1品種と呼ばれるものが多く、採種ができない点と、栽培についての不透明さを解決するべく有機種苗会社を行っていくことを提案し、その準備も兼ねて今春から岡山で新規就農していくとのことです。

古川貴倫さん(千葉県)豚とさつま芋

このイベント直前まで、商社でスーパービジネスマンと活躍していた古川さん。
実家の養豚場の養豚技術に誇りを持つと共に、一緒につくっていたさつま芋などの甘さ・おいしさに感激。ただし旧態依然のスタイルを打破するべく「養豚場のさつま芋」という斬新な切り口で直販やECなどを商社で磨いたビジネスセンスを用いて次世代養豚&農家として高収益化を目指していくとのこと。

古川養豚場
http://www.rakuten.co.jp/guchuan/

伊藤文弥さん(茨城県)ごきげんファーム

みんながごきげんになれることを目指してつくられたファーム、それがごきげんファームです。障害を持っていて働く機会が限定されてしまっている人たち。担い手不足と収入不足により耕作放棄地が増え続けてしまっている現状を、それぞれが持つ可能性を最大限に活かした形でつなぐことで、誰もが生きがいを持って暮らせ、かつ高品質・高付加価値な農産物をつくって持続可能な農業・障害者雇用を日本に広げていく・・・それを実践されている素晴らしい農家さんでした。

ごぎけんファーム
http://www.gokigenfarm.org/

佐藤裕貴さん(宮城県)オールドダウン農業~古さと故郷デザイン

ふるさとである宮城の角田市の6代目農家。東京で輸入雑貨のお店を開いていたそうですが家族のために戻って就農。おいしいお米「つや姫」や加工用トマト「すずこま」などを従来にはない素敵なパッケージで販売したり、地域の人たちと楽しく、無理をしないコミュニティ農村をつくるためにいろんなイベントなども実施。こういう若い人の新しい視点から見える、そしてつくる農業コミュニティの可能性を感じさせるプレゼンでした。

難波友子さん(岡山県)岡山農業女子べっぴんやプロジェクト

岡山で農業に携わっている女性たちで新しく立ち上げたプロジェクトが「べっぴんやプロジェクト」。農業の6次産業化においては、「生産者視点」「男性視点」が強く残ってしまい、マーケティング的要素が足りなかった点を素敵な女性たちが集まって、自分たちが欲しいものを統一したブランド/デザインで付加価値を付けながら提供していくとのこと。
岡山ではかなり注目されているプロジェクトなので今後が楽しみ。

町田裕樹さん(長野県)お花BANKプロジェクト

どんなに努力しても発生してしまう出荷基準に満たない花や苗。
この花や苗を廃棄せずに多くの人に届ける方法はないかといろいろ考え、たどり着いたのが「お花BANK」プロジェクト。いままで廃棄されていたお花を学校や病院、社会福祉施設などに届け活用してもらうことで、お花の持つ力で街を明るくしていこうという取り組み。またサポーター制度を導入することで幅広い人たちと支援・協力していくことで、お花で日本を明るくする素敵な企画。

宮田宗武さん(大分県)過疎地域で必要とされる若手農業経営者の提携

農家の繁閑の差をうまく調整し、ワークシェアリングによる労働力確保および収益性向上を目指していくプロジェクト提案。また、農業経営者同士で常設的な提携を行うことでスキルアップ等を行い、持続可能で発展的な農業コミュニティを構築していくためのプロセスや手法を具体的に提案されていました。実際の農家として様々なチャレンジを行い、成功と失敗の体験を踏まえた内容でで聴衆は興味深く傾聴していました。

大賞の賞金100万円もすごいのですが、今回のもうひとつの魅力がJR東日本やヤンマーをはじめとした20以上の企業・団体が興味があるプロジェクトに手を上げ、その後プロジェクト支援を行うというもの。短期的・金銭的だけでなく、オールジャパンで日本の農業を良くしていこうと気迫を会場からひしひしと感じることができました。

すべてのプレゼン者に、協力したい企業・団体からの申し出が複数、多いものには10以上の札が上がり、新しい可能性の種に様々な支援が行われることとなりました。

そして、3時間以上に渡るプレゼンと審査が終わり、大賞の発表・・・
大賞は、千葉県の古川さんに決定。生産者サイドではない視点とビジネス経験を活かした今後に期待したいとの講評とともに賞金100万円が贈られました。

このイベントを取材させていただいて思ったのは、農業の可能性、そしてチャレンジできることがたくさん残っていること、そして農業に携わる人たちの情熱と未来への可能性でした。

次回はfarmer'sも取材でなく、イベントに協力させていただきたいと思います。
みなさんお疲れ様でした。そしてこれから頑張ってください!

(取材:farmer's編集部 松浦 眞哉)

新規就農者として頑張っているあなたの体験談をお寄せ下さい。

会員登録 | ログイン